神崎の家|伝統的な民家に隣接する離れ
外観
伝統的な既存建物(母屋)に隣接した建築主の生活スペースとなる離れ建て替えました。「元の古い家を連想させない家、メンテナンスが少なくてすむ家にして欲しい。」というのが建築主の要望です。
外壁は火山灰からできた通気・調湿性能をもつ塗り壁です。また、耐汚染性が高くメンテナンス性の向上も魅力的です。
バルコニーの鋼板やアルミサッシなど外部の金属をシルバーブラウンで統一し、すっきりとシャープな印象に仕上げています。
外壁を単一の素材で仕上げると、よほどしっかりデザインを凝らさないとのっぺりとしがちです。外壁を上下二段で貼り分けてツートンにすると外壁に変化を与えますし、安定感も出せるので良く利用されています。今回は比較的外壁の広い建物なので、ツートンにしたかったのですが、「古い家が漆喰と焼き杉のツートンなので、ツートンの家は避けてもらいたい。」とのご要望です。外壁材はそとん壁を単一で利用しています。周囲の景観の馴染みからバルコニーには木を利用したかったのですが、「メンテナンスのほとんどいらないもの」という事で、ガルバリウム鋼板を採用しました。
濡れ縁
南面するリビングの外には桧製の濡れ縁を用意しました。
季節と天気の良いときには、庭を眺めながらお茶を楽しむのも良いでしょう。玄関横に位置しますので、ご近所の方と楽しく歓談するのにも便利です。