神崎の家|伝統的な農家型古民家に並び建つ離れ

伝統と現代の調和を目指して

この地域の伝統的な木造住宅の建て替えによる増改築工事です。

現在お住まいの住宅は梁下が1.7m程度と低く、背の高いご主人には日常生活がかなり不便です。しかし、この点をリフォームで解消するのは不可能です。そこで母屋の座敷だけ保存し、それ以外の水周りやリビング・寝室空間といった日常生活空間のほとんど全てを建て替えることになりました。

この地域の住宅の外観は腰に焼き板貼と1階の壁は黒漆喰塗りに2階は白漆喰塗、屋根は入母屋造りが標準です。焼き板に黒漆喰は重厚感はありますが、どうしても暗いイメージになってしまいます。また、板貼の外壁は頻繁に定期的なメンテナンスが必要です。

クライアントからの要望は、この暗いイメージおよび「伝統」感の払拭とメンテナンス性の向上です。古い家屋を思い出すので上下で壁材を張り分けたツートンのデザインは止めてくださいとの事で、外壁材はそとん壁(左官壁)の1種類のみとなっています。さすがにバルコニーの壁もそとん壁では単調になりすぎるので、メンテナンス性を考慮して板張りではなくガルバリウム鋼板を使わさせてもらいました。既存の座敷だけでなく周囲の景観との調和の取れた明るい和風住宅が完成しました。

外観写真

自然素材の家

外壁の板張りのメンテナンスが面倒に感じているので板張りの昔ながらの田舎風の家にはしたくないが自然素材の家をお望みでした。そこで、外壁は自然素材である火山灰(シラス)から作られた外装材「白洲そとん壁」を採用しました。内装壁も同じ素材の「薩摩中霧島壁」となっています。(いずれも株式会社 高千穂ライフニックス

外装材の「白洲そとん壁」は、通気・調湿作用のある機能壁材で、25年間メンテナンスフリーとのことで、メンテナンス性の向上が魅力的です。内装材の薩摩中霧島壁は消臭・調湿作用のある機能壁材です。

バリアフリー

ご家族皆さんご健康ですが、将来的な安心のため1階は全て車椅子で移動できる仕様です。現在のところ洗面やキッチンの設備機器が車椅子に未対応ですが、これらを取り替えるだけで建物内部は車椅子に完全対応となります。

主要諸室の紹介

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ブログに投稿した工事の進行状況や竣工写真の記事です

建物概要
工事種別増築
構造・規模木造在来工法・2階建て
建築面積102.6 ㎡  :増築部分
延床面積156.7 ㎡ (約47坪):増築部分
建築場所兵庫県神崎郡
基本設計'04.04.末~'04.06.末
実施設計'04.07.初~'05.02.末
工事期間'05.04.中~'05.10.末

構造材
米松
桧(四寸角)
土台桧(四寸角)

外部仕上げ
屋根いぶし瓦、ガルバリウム鋼板
軒天杉板
白洲そとん壁

内部仕上げ
薩摩中霧島壁
コルクタイル