第2章 ぬれた傘
その夜の食事には、味がなかった・・・生まれてはじめてのことだった。
京子の貸してくれた傘は、まだ・・・ぬれて光っている
雫がポタポタと落ちていき・・・床を濡らしていた・・・。
私は、その夜、生まれてはじめて 女のために泣いた かなしくて
・・・・・・・ かなしくて泣いた。
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