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第3章 夢は・・かえらず


へやにさしこむ月の光で、自分の黒い影が

・・・うす汚れた床にしみ込んでいる・・ 水滴の上に

 ぼんやり〜うっすらと できている。

わたしは、なにを思うでもなく・・・ただ、その影をなでながら・・

泣くな とつぶやいていた ・・ なにを期待するでもなかったが・・

影は なんにもこたえることはなかった。

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