ハリウッド製のTVシリーズは世界中でポピュラーなものなのに、日本ではいまだにマイナーな扱いなのは、
アメリカでの製作分全部でひとつの作品として尊重されず、客観的な解説も秩序のある分類もされていないために
独立した分野として確立されていないからではないでしょうか。
しかし、その場かぎりで人気シリーズばかりが取り上げられ、どれもこれも同じ扱いで作品の見極めもされていない現状なのに、
人気だけが尺度ではないアメリカテレビ界で評価の高い、優れた内容を誇る主要作品の一部が放送され、
そのまた一部は最終回まで放送されています。
これは日本語版製作界に存在される、評論不在に惑わされずMust See作品の見極めが出来る本物のプロと、
難しいがやりがいのある吹き替え版の製作に関わる、相当な実力を持った方々のお蔭ではと思います。
「失踪中のTVシリーズ」でもおわかりのように、アメリカの製作分が最後まで放送されることがどれだけ困難かを考えるまでもなく、
彼らの情熱と努力のたまものである優れた日本語版は、もっと高く評価されて当然だと思います。
そういうわけで最終回まで放送されたロングランシリーズは、アメリカの製作者や出演者への感動と共に、
その良さを見事に我々に伝えてくださった日本語版製作のプロフェッショナルたちに感謝しつつ、
敬意を表してテレビの前で正座してご覧になることをお勧めします。
(80年代以降放送の主なシリーズに限ってありますが、その他の完結シリーズ、間違い指摘、大歓迎です) |