(指示2) この説明を聞いて,そして写真を見て,みんなはどんな感想を持ちましたか。感じたことをノートに書きなさい。時間は3分です。
・ エチオピアの人達のことを考えると,私達はぜいたくをしていると思う。
・ 僕達は,とても幸せで,あんな苦しみを味わったことがない。
・ アフリカに比べて,日本は豊かな国だと思います。
(以下省略)
(指示3) それでは,エチオピアで,たくさんの人達の命を,わずかにつなぎとめているといわれるその食事を, 今からみんなで食べてみましょう。
資料の中に出てくる食事である。ビスケットを粉々にし,粉ミルクを混ぜて水で溶かしたものである。前で,私が一つ作って食べたあと,子供たちにも食べさせる。子供たちは,大パニックである。「おいしくない!」や「臭い!」や言いながら食べている。全部飲み干すことが出来た子は,29人中,たったの5人である。
(説明2) たしかにみんなにとっては食べるのに気が引けるような食事かもしれませんが,センターの子供たちにとっては,これがかけがえのない1日1回の食事なのです。こんな食事でも,センターの子供たちは,まるでごちそうのように大切に食べるのです。その食事の時の様子が次のように書かれています。
『まだ元気な子は,いきなり粉ミルクを口に運びます。水で溶く間が待てないのです。食べ終わった後も,丁寧に丁寧にお皿をなめ回し,粉ミルクの入っていた草で編んだ皿の縁をトントンと叩くのです。すると網目に詰まっていた粉ミルクが浮き出して今度は手ですくって食べているのです。ほんの一粒の粉ミルクも,ほんの一滴のビスケットのスープも残しません。
そんな食事でも食べ終わった後は,さすがに少し力が出るのか,おしゃべりをする子供もいます。』