●おじいさんとおばあさんが、話をしているのを横で聞いていると、落ち着きがあって、 親しみがあって、いいなぁ〜と感じます。 地域にある方言が標準化され、忘れられつつあります昨今、教育もすすんで、高等教育を受け 都会に出て行ってますます「方言」が聞けなくなっています。・・しかし、同郷の者があつまると 自然と方言がでます。その時、故郷に帰って来たんだと感じるものでしょう。 方言は、歴史や生活によってつちかわれ、人間味を感じさせてくれもします。 地域の言葉があるということは大切で尊重していかねばなりません。 おじいさん、おばあさんに話を聞きながら、太市で使われている方言の一部をまとめました。 その主なものを列記します。 ●『あ』 アイサニ;ときどき アエル;熟れて自然に実が落ちる アカン;駄目 アホンダラ;相手を罵って言う アホラシイモナイ;阿呆らしいばかげたことだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●『か』 カエトコ;物の交換 カチコム;強く打ち込む ガッソ;頭髪の手入れをしていない様 カッチンボ;乾燥して堅くなったもの カマヘン;構わない キズツナイ;心苦しい ギョウサンナ;大袈裟な クソカス;ぼろくそ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『さ』 サイナ;どうかな サラッピン;新品 ジッキニ;直ぐに シキタリ;慣習 シコンダル;鍛えてやる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『た』 タイガイ;大抵 タンゴ;肥え桶 チャラチャラ;相手に合わせて世辞を言う チャランポラン;いい加減な出鱈目 チョイチョイ;時々 チョコザイナ;生意気な チョケ;滑稽な仕草をする人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『な』 ナニヌカス;何を言うか ナリガワルイ;体裁が悪い ナンセ;なにしろ ナンジャカンジャ;あれやこれや ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『は』 ハカガイク;捗る。進捗する ハサカル;狭い隙間に物が詰まる ハシリ;台所の流し台 バタバタ;オート三輪 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『ま』 マッサラ;真新しい マゼクリカエス;話を混乱させる マドウ;弁償する マメ;達者 ミセビラカス;他人にこれ見よがしにみせて自慢する ミテクレ;見せ掛け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●『や』 ヤパッシ;案の定 ヤーンピ;やぁ〜めた ヨーケ;たくさん ヨサリ;夜分 ヨボウ;醤油など液状のものが容器の口からつたって流れること ヨンベ;昨晩 ロクデナシ;甲斐性なし ワヤ;台なし ワルマン;運が悪い ●『お終いに』
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