第28回 日本古武道演武大会

兵庫県大会

 

地元の姫路で古武道大会が開催される、しかも荒木流拳法の方々も参加されるということで、兵庫県立武道館へ行ってきました。

32流派の参加で、ものすごい参加者でした。荒木流拳法の方々をさがしましたが、分からず、ご挨拶が後になってしまいました。

荒木流拳法の演武を見せていただきましたが、私たちの荒木無仁斎流居合道とは大きく異なるものでした。

約400年の間に居合道の方が分化していったことがよくわかりました。

荒木流拳法は、戦国時代のままの武術が分化せず受け継がれている総合武術という表現がぴったりのものでした。

荒木流のように流祖が同じで分化していった流派は他にはどういう例があるのでしょうか。

この日参加されていた流派に、初實剣理方一流剣術と初實剣理方一流甲冑抜刀術がありますが、この両流の流儀はどう違うのか興味のあるところです。

荒木流拳法の技や鎧兜を身に付けた流派の演武は無骨で、古武道の名にふさわしい感じがし、居合道だけの流派はいかにも洗練されているという感じがしました。

 

写真をたくさん撮りましたが、何分、観客席という遠い所からなので、あまりいい写真がありません。

次の4流派の写真を御覧下さい。(写真をクリックすることで大きな画像になります)

荒木流拳法 乳切木や草刈鎌で足首や首を巻きつけ相手を引き倒す技では、観客から悲鳴のような声が出ていました。素晴らしい迫力のある演武でした。
初實剣理方一流甲冑抜刀術
音楽が鳴りだし、何だこれはと思いましたが、それも束の間、演武はすごかったです。試斬もきっちり決められ、普段から厳しい鍛錬をしておられることが感じられました。
柳生心眼流甲冑兵法 宮城県の無形文化財に指定されているとのこと。昔の武士の体捌きはああだったのかと勉強になりました。
森重流砲術
最後の演武でしたが、火縄銃の煙でスプリンクラーが誤作動し、消火用の水が会場に降り注ぐというハプニングがありました。火縄銃の爆音には驚かされました。